本記事は、企業が公表した取引を紹介する解説です。当センターが仲介・支援した成約実績ではありません。対象拠点は所沢市であり、入間市内の取引として紹介するものではありません。
公表資料で確認できる取引
ディーソルの2021年3月29日付発表では、オストリッチダイヤが北越パッケージから、同年5月31日をもって所沢製造部を譲り受ける契約を締結したと説明しています。対象は同社の一部事業です。北越パッケージ全社の株式取得とは区別して読む必要があります。
その後、ディーソルは2021年6月1日、譲り受けた所沢事業所に印刷・プリント・メーリングの拠点を集約し、首都圏オペレーションセンターとして稼働を開始したと発表しました。契約の発表と、稼働開始の発表は別の出来事です。
この2つの資料には、譲渡価格や、資産・顧客契約・雇用の個別の承継明細は掲載されていません。拠点の稼働を、全契約の移行完了や利益改善の証明として扱うことはできません。
印刷・紙加工事業の譲渡企業が確認したい点
以下は同種の事業承継に向けた一般的な検討事項です。掲載企業の内部事情や、この取引で実施された手続を示すものではありません。
- 対象事業の範囲:顧客別の受注、設備、在庫・仕掛品、外注先、本社と共用する機能を分け、譲渡対象と残す対象を一覧にします。
- 設備と工場の利用条件:自社所有、リース、顧客からの預り品を区別します。建物の利用契約、設備保守、更新時期も資料で確認します。
- 顧客データと品質:入稿から加工・検品・発送まで、誰が情報を扱うかを整理します。版や試し刷りの保管、データ利用条件、顧客ごとの品質基準も確認対象です。
- 人と操業:機械ごとの担当者、代替できる人、引継ぎに必要な期間を把握します。従業員への説明や契約の扱いは、選ぶ方法と個別条件に応じて確認します。
相談前は「一つの受注」をたどるところから
代表的な受注を一件選び、見積、入稿、材料調達、製造、検品、出荷、請求までを一枚にまとめると、引継ぎに必要な設備・人・情報が見えやすくなります。資料がそろっていない箇所は、未確認として残して構いません。
あわせて、守りたい雇用、残したい拠点、希望する引継ぎ期間を整理してください。初回相談では顧客名や個人名を記載せず、事業の概要と気になる点からお伝えいただけます。会社売却・事業承継を相談する
出典
公表情報の確認日:2026年9月7日。一般的な確認事項は、個別取引の成立や条件、成果を保証するものではありません。




